非情に短い時間でシャッターを開閉させることを、高速シャッターとかハイスピード・シャッターという。通常の風景など動きのないものは、１／６０〜１／１２５程度でも充分に撮せる。しかし、高速で動くものを静止させて撮影するには、高速シャッターを切らないと狙いどうりに撮影できない。
　デジタル・３５ミリ判の一眼レフクラスのカメラでは、１／２０００〜１／８０００とか、１／１２５００といった高速で、瞬時にシャッターを切ることができる。しかし、シャッター・スピードが早くなると、露出時間が極度に短くなりカメラに入る光の量が減るために、同じ光量を確保するには絞りをあける必要がある。

　高速シャッターは、高速で動く被写体の動きの瞬間を止まったように写すことができ、スポーツなどの撮影には威力を発揮する。