撮影者がメガネを使用して視力を調整するように、撮影者の視力に合わせてカメラのファインダーを調整することを視度調整という。その調節のためのレンズを視度レンズと呼ぶ。

　銀塩写真の時代には、視度調節用のレンズをファインダーに装着することによって視度調整をしていた。最近のデジタル一眼レフカメラでは、最初からカメラに内蔵されているので、ダイヤルを回して調整するだけですむようになった。しかし、近視の度が強かったり、乱視などが混じっていると、内蔵機構では対応できない。そこで、アイピースを交換して視度レンズを付けて合わせる必要がある。