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焦点深度(しょうてんしんど) |
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ある距離に焦点を合わせると、その距離の光軸上の1点から出た光はレンズを通ったあと、焦点面の光軸上の1点に結像する。そして、焦点面の前後はある大きさのぼけた円になるが、このぼけの大きさが許容範囲内なら、肉眼ではシャープに見える。そうすると焦点面の前後に、焦点が合ったように見える範囲を生じるが、この範囲を焦点深度という。
焦点深度は被写体が無限遠の場合は、
焦点深度=F値×許容ボケ
で決まる。この式を見るとわかるが、焦点深度は、@Fナンバーが小さいほど、すなわちレンズが明るいほビ浅くなり、A許容ぼけが小さいほど、いいかえると許容ぼけを厳しくするほビ浅くなる。さらに、焦点の合った前後の深度の深さは同じで、レンズの焦点距離には関係ない。また撮影距離が近くなると、焦点面に結像する光の角度が小さくなるので、焦点深度は深くなる。なお許容ぼけは画面サイズに比例するので、画面サイズの小さいカメラほど焦点深度は浅くなる。焦点深度の深さを、35ミリ判の被写界深度の条件で示すと、絞り
F1 では焦点面の前後にそれぞれ 0.033ミリあり、絞りF2 では、それぞれ0.066ミリになる。<写真用語事典 日本カメラ社> |
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