被写体に接近して撮影することで、クローズアップと同じような意味に使われている。至近距離の被写体をはっきりと撮影するものである。マクロ撮影とか近接撮影ともいわれる。

　レンズ固有の最短距離で撮影したものを至近距離撮影というのに対して、接写用具を使って、至近距離撮影よりもさらに被写体に接近して写したものを、接写といっている。接写の中には、被写体の一部分を拡大（マクロ撮影）する撮影と、元来小さな被写体を拡大撮影する場合もある。

　至近距離では被写界深度が浅くなるため、ピントが合っている以外の背景や前景はボケるようになる。接写に強いレンズをマクロレンズと呼び、近づいて撮影することをマクロともいっている。接写リングを入れると、より近接撮影が可能になる。