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粗粒子(そりゅうし) |
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モノクロ銀塩写真においては、粒子が細かく階調が豊かなプリントが正しいとされている。粗粒子の写真とは、画像を形成する粒子が粗大なことである。一般に粒子が荒れているとか、粒子が粗いといわれる状態で、撮影時の露出オーバー、暗室処理時の現像オーバーなどによって、現像された粒子がかたまり、粒状が悪化した場合に粗粒子になる。
引伸しで粒状が目立つのは、集まった粒子の隙間を光が強く透過し、印画上に黒い点になった状態である。一般的には粒状が荒れると失敗になるが、これを逆にテクニックとして用いた場合には粗粒子表現とか粗粒子写真といわれる。ウィリアム・クラインや森山大道などが粗粒子を積極的に使った。 |
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