銀塩写真の現像作業に おいて、フィルムや印画紙の現像が進まないようにすることを停止という。 現像は、現像液→停止液→定着液と所定の時間浸していく。

　停止液とは、フィルムや印画紙の現像を打切り、定着液に移す前に、現像の進行をストップさせる液のことで、この液に浸して処理することを停止浴という。

　現像主薬は液がアルカリ性のときに現像作用があるので、停止液を酸性にすれば、中和されて現像の進行が止まる。停止液は通常、 水１リットルに氷酢酸１．３〜１．５mlを加えて作り、使用後は使い捨てにする。酢酸はにおいが強いので、クエン酸で代用することもでき、また流水で水洗しても停止できる。

　停止浴を行うことによって、定着液を長もちさせることができる。