銀塩写真の現像法で、明暗比の高い被写体を、軟調描写するのに活用される特殊なフィルム現像法で、二浴式に分けて処理する。第一現像液は主にハイライト部を現像し、アルカリ性の促進剤を主成分とする第二現像液では、暗部をポイントにした現像が行われるが、このときすでにハイライト部の現像主薬の効力が弱まっているので、軟調なネガ画像となる。

　二浴式の処方としてはコダックSD４、SD６などが知られているが、ダイアファイン（シカゴ・アクファイン社）名の既製調合剤もある。＜写真用語事典＞