レンズというのはラテン語で、表も裏も同じようにふくれた平たい豆を指すが、虫眼鏡などに使われている両凸レンズがこれに似ているところから、レンズという名称が生まれたといわれる。レンズは光を集める凸レンズと、発散する凹レンズに分けられ、単体レンズでは凸メニスカスレンズ、平凸レンズ、両凸レンズ、凹メニスカスレンズ、平凹レンズ、両凹レンズがある。簡単な虫眼鏡などを除くと、1個あるいは数個の単レンズを組合せたり、ときには凹面鏡や凸面鏡も組合せて、一つの光学系を作る。カメラのレンズは最小限２枚の凸レンズと凹レンズを組合せて、全体としては凸レンズになっている。＜写真用語事典＞