中性灰色のフィルターで、N はニュートラル（neutral）、Dはデンシティー（density）の頭文字である。カラーフィルム、黒白フィルム両用で、撮影レンズの直前にこのフィルターを装着すると、入射する光量が光の波長に関係なく、平均して１／２、１／４、１／８など、その濃度に応じて減少するので、日中大口径比で絞りを開けて撮影したいときや、スローシャッターで動感や異常な効果を出したいときなどに利用される。濃度フィルターということもある。＜写真用語事典＞

　NDフィルターは色彩に影響を与えることなく、光量を低下させるフィルター。ＮＤ２、ＮＤ４、ＮＤ８、ＮＤ１６、などがあり、それぞれ光量を1/2、1/4、1/8、1/16、とすることができる。単独で使うこともできるが、２枚重ねて使用し、さらに光量を落とすこともできる。「ND4」フィルターと「ND2」フィルターを重ねた場合は、4×2=8、つまり「ND8」フィルターに相当する減光効果が得られる、