紫外線（ウルトラバイオレット）を除外するフィルターで、感光材料が紫外線域まで感光する性質をもっていることから、それを防ぎたいときなどに使われる。ＪＩＳ規格ではＳＬフィルターと呼ばれるが、このSはシャープカットの意味で、透過光の波長からある一定の波長以下をカットするカーブが切り立っている条件に合っていること、Ｌ はカラーレスの意味で無色であることを示している。通常ＳＬ３９フィルターと呼ばれるが、この３９というのは、３９０ナノメートル以下の波長、つまり紫外線域の不可視波長をカットすることを示している。＜写真用語事典＞

　撮影レンズの前につけると、晴天時の海や山など、紫外線が非常に強い場所での風景撮影において、画面全体が青味を帯びたり、もやがかかったような抜けの悪い写真になるのを防ぐ。